進路支援
本校では,各学部段階に応じて,進路に関する学習内容を取り上げたり,関係機関や家庭との連携を図ったりするなど,キャリア教育の推進を図っています。
特に,中学部や高等部段階では,「職業・家庭(中学部)」,「職業(高等部)」,「自立活動」,「生活単元学習」などの授業との関連を図りながら,「施設・企業見学」,「就業体験」,「作業学習」などの体験的・実践的な学習を重視しています。
また,保護者の方を対象に研修会を開催し,福祉に関する情報提供等に努めています。
1 施設・企業見学
高等部では,年に1回,施設・企業見学を実施しています。
2 就業体験
<中学部の就業体験>
中学部では,中学部段階における進路支援の充実を目的として,福祉施設での労働・生活体験をするために,年に一度就業体験を実施しています。平成20年度は,個々の生徒の実態と,行き先となる福祉施設の内容とを考慮して,教員集団が適正と判断した点と保護者の要望を踏まえ,授産施設3箇所に分かれて2月に実施しました。
通勤・退勤すること,福祉施設での作業・生活を体験すること,職員の方や他の利用者の方との人間関係やコミュニケーションをとること等を実際に経験します。特に,中学部3年生については,数ヵ月後に予定されている本校高等部での本格的な就業体験に向けた準備という意味合いも含まれています。短い滞在時間ですが,生徒たちにとっては中学生段階で貴重な経験ができ,中学部教員にとっても具体的に進路支援の一端を経験することができるよい機会です。
<高等部の就業体験>
高等部の就業体験では,1期あたり2~3週間の期間を設定し,高等部の生徒全員が施設や一般企業等での実習を体験しています。平成20年度は,6月に実施した第1期と9月に実施した第2期とを併せて,合計30カ所以上の事業所及び施設での実習が実現しました。就業体験先は,基本的に本人や保護者のニーズに合わせて,進路担当者や担任がコーディネートしています。
この就業体験を通して,働くことの大切さを実感するとともに,卒業後の暮らしや働くことについて,より具体的に考えられるようにしています。現在は,高等部1年生の第1期から校外での就業体験を実施しており,早い段階からの取り組みを行っています。このような体験的活動を一つの行事に終わらせるのではなく,通常の授業や諸活動との関連を図りながら取り組むことによって,卒業後の進路に向けての,より実践的な意欲・態度や技能等を育てています。
*** 就業体験先の紹介 ***
平成19年度以降に実施した就業体験において,ご協力下さった体験先の一例をご紹介します。
・社会福祉法人Carillon 『れもん』
・社会福祉法人ハートランド 『あっぷる』
・知的障害者更生施設 『吉野川育成園』 通所授産施設 『なごみ』
・知的障害者通所授産施設 『まゆやま学苑』
・知的障害者更正施設 『シーズ』
・『徳島生協』
・『林金属』
・『総合ビル・メンテム(株)』
*** 本校卒業生の進路(高等部卒業時)***
| 平成22年 | 平成21年 | 平成20年 | |||
|---|---|---|---|---|---|
| 一般事業所 | サービス業関係 | 0 | 0 | 0 | |
| 教育・学習支援業 | 1 | 0 | 0 | ||
| 旧法 福祉施設 |
更生 | 入所 | 0 | 0 | 0 |
| 通所 | 0 | 1 | 1 | ||
| 授産 | 入所 | 0 | 0 | 1 | |
| 通所 | 0 | 1 | 1 | ||
| 新体系 福祉サービス事業所 |
生活介護 | 0 | 0 | 1 | |
| 就労移行支援事業 | 1 | 1 | 1 | ||
| 就労継続支援B型 | 0 | 1 | 1 | ||
| 生活訓練 | 5 | 4 | 0 | ||
| 地域活動支援センター | 2 | 0 | 2 | ||
| 住宅(含 家事従事) | 0 | 0 | 0 | ||
3 地域懇談会
高等部で7月と2月の年間2回実施しています。相談支援センター,職業センター,就業・生活支援センター,ハローワーク,相談支援事業者,市町村のしょうがい福祉担当者などに集まっていただきます。そして,生徒や保護者との顔合わせを行うほか,各関係諸機関の概要等について保護者に紹介するような研修会をしています。年度末には,高等部3年生の進路先の担当者の方にもお願いし,生徒の学校生活を見ていただいたり,保護者との懇談会を設けたりしています。
4 個別のサービス調整会議
進路や生活支援について,学校や家庭だけでは解決が困難な事態が生じることがあります。そのような時に,地域の相談支援事業者や市町村のしょうがい福祉担当者,また,相談支援センターや児童相談所などの関係者に集まっていただいて,個別にサービスの調整会議を実施することがあります。
5 保護者研修会
しょうがい福祉サービスをはじめ,就労支援などの少々難解なシステムの数々を在学中から理解し,うまく活用することが大切です。そのために,実際に福祉サービス等に携わっている方々を講師としてお迎えし,年に数回ほど研修会を開催しています。
